グラスに咲く桜 *お祝いの桜湯

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ピンと張りつめた寒さの中、よく晴れ渡った昨日。
両家の両親を招いて、新居へ引越したお祝いをしました。

…といっても、近くのお料理屋さんでお昼をいただき、
その前後で新居に寄ってもらうことにしていたので、
おもてなしのための大きな準備は必要なくて、
すこし丁寧なお掃除とお茶の準備をするくらいの気軽なもの。

そんなわけで、新居に集合してからお食事に出発するまでの間、
これから山盛りのおいしいお食事コースに支障をきたしてはいけない!と、
簡単なお茶だけ出すことに。
ふとひらめいたのが、秋に旅行先で買ってあった、桜の花の塩漬けでした。


小学生のころ、初めて招待されたいとこの結婚式。
親族控室で出されたのは、
ほんのりピンク色に桜のかすかな香りと塩味がただよう、不思議な飲み物。
湯呑の中にゆらりとたゆたう桜の姿がそれはそれは美しくて、
うっとりしたのを覚えています。
…結婚式でどんなお料理が出たのかは、まったく覚えていないのに。笑

縁起物とか、何も知らなかったけれど、
これはきっとおめでたいときにいただくもので、
特別なものなのだろうなぁ…と想像して、
それが「桜湯」だというものだと知ったのは、すこし大人になってからのことでした。
お見合いや結婚など、一生を決める祝いの場では、
その場を取り繕って「お茶を濁す」ことが避けられることから、
お茶ではなく桜湯を出す、というのがその意味合いとのこと。


今回の引っ越しは、
「一生を決める祝いの席」というのとは少し意味が違う気もしましたが、
窓の外に広がる青い空とお祝いの晴れ晴れした気持ちには、
なんだかやさしい桜色と、ふんわりとひらく花びらがぴったりな印象だったから。

桜の塩漬けにお湯を注ぐ、というシンプルなものだけれど、
冷えた体にじんわりと広がる温かさも、
ちょっと(かなり?)ペコペコだったおなかにやさしい塩味も、
とてもちょうどいい感じ。

お正月や、家族のお祝いごとなど、
華やぎや風情はあるけれど肩ひじ張らない、こんな演出も素敵だな…と思ったのでした。








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